代表理事挨拶
私たち食と生態系は、産学連携を目指す活動を行う団体です。特に、地域社会の営みや生態系の維持に配慮した食料の生産と加工流通販売を支援するサービスを提供することを通して、自然の恵みを持続可能な形で食に活かす取組みを支援することを目指しています。サービスの内容は、市場のマーケティング分析、生産流通におけるIT化による商品価値の向上などの助言や技術提供です。
生態系は、動植物などが食物連鎖をはじめ様々な物質間やエネルギーとのやりとりを通してバランスを保っています。そのなかで、人類は食という自然の恵みを追求してきました。しかし一方で、人類が個人の便利さや快適さを過度に求めることにより、生態系に様々な影響を与えています。
このことは国際社会でも認識されており、2015年9月に開始された国連サミットにおいて採択された、2030年に向けた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に示された17の目標においては、食や食品産業にも大きく関係する目標も多く掲げられています。
私たち食と生態系は、最新の科学研究成果を活用し、食料生産とその流通加工業者のみなさまが国際社会や地域社会により一層貢献できるよう一緒に考え、世界の消費者に共に価値を提供していきたいと願っています。
一般社団法人 食と生態系 代表理事 久原 研